「Play to Earn(プレイトゥアーン)」とは、「遊んで稼ぐ」という概念です。略して「P2E(ピーツーイー)」とも呼ばれています。
Play to Earnは主に、ブロックチェーンを中心としたゲームをプレイすることで、リアルマネーを獲得できる新しいビジネスモデルを指して使われます。
具体的には、ゲーム内で実際に獲得したアイテムの売却やレンタル、クリア報酬として仮想通貨を取得できます。この仮想通貨はもちろんリアルマネーと交換可能です。
遊んで稼ぐといえば、プロゲーマーやゲーム実況者などが思い浮かびますが、それらとは本質的に何が異なるのでしょうか。
この記事では、Play to Earnの仕組みや注意点など詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Play to Earnの概要
Play to Earnは、前述したようにブロックチェーンを中心としたゲームをプレイすることで、リアルマネーを獲得できる新しいビジネスモデルを指して使われます。
この「仮想通貨を中心としたゲーム」のことを、「ブロックチェーンゲーム」や「NFTゲーム」と呼びます。
NFTについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
NFTゲーム内で、実際に獲得したアイテムは、クリア報酬として仮想通貨を取得できたり、売却・レンタルしたりできます。
たとえば、すべてのNFTゲームの中で取引総額が一番高いAxie Infinity(アクシーインフィニティ)というゲームがあります。
Axie Infinityでは、ゲーム内通貨としてSLP(Smooth Love Potion)という仮想通貨をゲームのクリア報酬として取得でき、大手海外取引所のBinanceなどで取引できます。
フィリピンでは、SLPを使って直接モノやサービスと取引できる店舗も存在し、導入店舗も増え続けています。
またAxie Infinityはスカラーシップ制度を採用しており、手持ちのモンスターを貸し出してSLPを稼げます。
スカラーシップ制度を導入しているゲームを探すには、ゲーミングギルドと提携しているゲームから探すと見つけやすくなります。
ゲーミングギルドについて詳しく知りたい方は、こちらで世界一のゲーミングギルド「YGG」について詳しく解説しているので是非ご覧ください。
Play to Earnの特徴3選
Play to Earnの特徴として、実際に報酬として仮想通貨を取得できること以外にも、さまざまな特徴があります。
ここでは、
- ゲーム内のアイテムや土地がNFT
- 発展途上国において新たな働き口になる
- 誰でも稼げるゲーム
の3つの特徴を解説していきます。
ゲーム内のアイテムや土地がNFT
多くのNFTゲームでは、ゲーム内のアイテムやキャラクター、土地がNFT化されており、実際に売買をしたりレンタルできたりすることが多いです。
例えばNFTゲームの「THE SANDBOX」では、自分が取得した土地をゲーム化して他のプレイヤーにプレイさせたり、土地をレンタルして仮想通貨を稼げたりします。
また、Play to EarnのNFTゲームは仮にサービスが終了しても、NFT化されたキャラクターやアイテムは自分のウォレットに残り管理されます。
これまでのオンラインゲームは、サービスが終了するとすべてのデータが消えてしまいましたが、NFTゲームの場合はNFT化されたものなら残り続けるため、これも一つの革命だといえるでしょう。
発展途上国においての新たな働き口になる
Play to Earnは、デジタル機器とインターネット接続を利用できる発展途上国において、特に人気があります。
NFTゲームの中で、取引額総量が最も多い「Axie Infinity」を例にしてみましょう。
Axie Infinity公式サイトによると、フィリピンでAxie Infinityを始めた農村部コミュニティの物語が語られています。
COVID-19のロックダウンの期間に、Axie Infinityのプレイを始めて数週間で起きた出来事として、現地の最低賃金の2倍から3倍に相当する400米ドルを稼いだという話です。
発展途上国と途上国を跨いだゲームは、国家間で物価が大きく違うので、途上国からすると少ししか稼げていなくても、発展途上国からすると多額の資金を集めることが可能になります。
また現金化の赤字が発展途上国で起きても、途上国の資金流入があればゲームを維持し続けやすくなります。
つまり、発展途上国からすると、Play to Earnを行った時の利回りが途上国と比べて高くなりやすく、ゲーム自体が頓挫してしまう危険性も下がるという訳です。
誰でも稼げるゲーム
これまで、ゲームの中で得た資産は、中央集権的な手順に限定されていました。そのため、プレイヤーはプラットフォーム外で、デジタル資産を取引または売却することが禁じられていました。
たとえば、有名なタブレット専用アプリである「パズル&ドラゴンズ」、通称パズドラでは、ゲーム内で取得した「魔法石」を使ってより強いモンスターを取得します。この「魔法石」は一つ100円程度で運営から購入できますが、プレイヤー間でモンスターと魔法石の取引は出来ません。もちろん、魔法石は仮想通貨やリアルマネーには交換不可です。
しかし、「Play to Earn」はブロックチェーン技術とゲームを掛け合わせることで、ゲーム内で得たお金やアイテムを他のプレイヤーと取引できるようになりました。
プレイヤーが誰でも稼げるゲームが生まれたということです。
これはゲーム界における、重要な転換点だといえます。
Play to Earnとプロゲーマーやゲーム実況者との違い
つい数年前まで、ゲームをして稼げる人はごく少数の限られた人にしか許されていませんでした。
一部のゲームのトッププレイヤーや、ゲーム実況者などです。
しかし、昨今全てのゲームプレイヤーに稼ぐ仕組みを提供するゲームが登場し始めました。
Play to Earnです。
いわゆるプロゲーマーの稼ぎ方やゲーム実況を通した稼ぎ方と、Play to Earnを通した稼ぎ方は、本質的に何が異なるのでしょうか。
ここでは、
- プロゲーマーとPlay to Earnの違い
- ゲーム実況者とPlay to Earnの違い
を詳しく解説していきます。
プロゲーマーとPlay to Earnの違い
プロゲーマーとPlay to Earnのゲーマーはどう違うのでしょうか。
Play to Earnを始めた人は、プロゲーマーとは違い、誰でも過酷な訓練をせずに仮想通貨を稼げます。それほど、Play to Earnは仮想通貨を稼ぐハードルが低いということです。
たとえば有名な格闘ゲームであるスマッシュブラザーズは、eスポーツとして幅広く認知されています。
スマッシュブラザーズのプロゲーマーは、毎日ファイターの分析や技の練習、プロゲーマー同士での練習試合をしています。
彼らにとっては、スマブラはゲームであっても、遊びではありません。
Play to Earnはそういったスポーツにまで昇華したeスポーツとは違い、ゲームのプレイングスキルが低くても稼げます。
この仕組みは多額の初期費用がかかるなどのリスクをとるおかげで実現しているのだといえるでしょう。
ゲーム実況者とPlay to Earnの違い
ゲーム実況者とPlay to Earnのゲーマーはどう違うのでしょうか?
ゲーム実況者は毎日ゲームの腕前を上げるための練習は行いませんが、YouTubeなどの動画配信サービスに対しての動画投稿や動画編集、企画、ブランディングなど、さまざまな副次的な作業が必要です。
また、そこまで行っても確実に稼げるわけではありません。
Play to Earnは、純粋にゲームを遊ぶだけで仮想通貨を取得できます。
Play to Earnはゲームが下手でも稼げます。もちろん、ゲームの腕前やプレイ時間が長ければ、他のプレイヤーと比べてより多くの仮想通貨を取得できるでしょう。
Play to EarnのNFTゲーム5選
ここでは、昨今注目されているNFTゲームである
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- CryptoCountries(クリプトカントリーズ)
- THE SANDBOX(ザサンドボックス)
- Sorare(ソラーレ)
- Gods Unchained (ゴッド アンチェインド)
の5つを紹介していきます。
他にもNFTゲームはBlockchain Game Infoなどでランキング形式で確認することができます。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
すでに前述しましたが、Axie Infinityは NFTゲームの中でも総取引額が最も多いゲームです。
2018年にベトナムで初めてリリースされ、現在は特にフィリピンで活発にゲームが行われています。
ゲーム内容はアクシーという仮想生物を最初に購入し、育てながらステージをクリアしていくゲームです。
CryptoCountries(クリプトカントリーズ)
CryptoCountries(クリプトカントリーズ)は、実際にある世界地図を使って土地の売買取引をしていき、陣地を増やしていく陣取りゲームです。
土地はNFT化され、実際の仮想通貨ETH(イーサリアム)を使って取引されます。
実際にある世界地図を使うというシンプルさから、注目を集めています。現在ランキング上位のプレイヤーは、約1億円相当のETHを取得しています。
THE SANDBOX(ザサンドボックス)
THE SANDBOX(ザサンドボックス)はスクウェア・エニックスから約2億2千万円の資金調達を成功させた、ユーザー主導のゲームプラットフォームです。
土地がNFT化され、マインクラフトのように独自にメタバースの空間上に世界を構築できます。
昨今では、「Oasis TOKYO」と呼ばれる2035年の近未来都市をコンセプトにした世界を制作するプロジェクトを開始し話題を集めています。
Sorare(ソラーレ)
Sorare(ソラーレ)は現実世界のサッカーの試合の戦績をゲームのスコアに反映させて遊べる、デジタル・トレーディングカードゲームです。
ユーザーはライセンス契約を結んでいるクラブチームの選手のカードを集め、自分だけのドリームチームを作り、他のユーザーとスコアを競い合います。高スコアを獲得したユーザーには、シーズン終了時にETH(イーサリアム)やレアカードなどの賞品が贈られる仕組みです。
2022年5月時点で、Sorareは245を超えるクラブチームとライセンス契約を結んでいます。
ライセンス契約を行っているクラブチームには、日本のJリーグに加盟する全てのチームが含まれており、ユーザーはJリーグに所属している選手を使ってゲームを楽しめます。
Gods Unchained (ゴッド アンチェインド)
Gods Unchained (ゴッド アンチェインド)は、元GoogleとRiot Gamesのエンジニアによって作られた、デジタルトレーディングカードゲームです。
eスポーツ化が決まっており、大会の賞金総額は最高で約1億7000万になる見通しとのことです。
スターターデッキを無料で手にいれられるなど、初期費用のハードルがゼロで始められます。
Play to Earnの資金源
Play to Earnを成り立たせている資金源は、いったいどこにあるのでしょうか。
Play to Earnの主な資金源は、
- 初期費用
- ゲーム内課金
にてまかなわれています。
詳しく解説していきます。
初期費用
Play to Earnのゲームの初期費用は、ゲームごとに異なります。
無料で始められるものから、数千円〜数十万円まで幅があります。
基本的に、初期費用が無料であったり、数千円であったりする場合は、多くの場合稼げる仮想通貨の額も少なくなりますが、初期費用の課金額が上がると稼げる額も増えていきます。
たとえば1万円の初期費用をかけて3時間ゲームをプレイしたとしても、数百円しか稼げない場合が多いですが、初期費用が10万円~30万円として課金した場合なら、3時間プレイして3000円~6000円稼げたなどの事例があります。
ゲーム内課金
Play to Earnは、基本的に課金額が増えれば増えるほど、稼げる額も増えていきます。
初期に多額の資金を投入することがはばかれる場合が多いため、後から資金を投入したいと判断したプレイヤーが課金できるように、ゲーム内課金が存在します。
また、ゲームの内容も人気のゲームになればなるほど巧妙に作られている場合が多く、もっとたくさんの課金を促すための工夫がいくつもほどこされています。
日本はゲームに対する課金の習慣が世界で一番進んでいるといわれており、Play to Earnの界隈の中では日本に対する期待値はかなり高いと考えられます。
Play to Earnの懸念点 ポンジスキームとの違い
Play to Earnは度々、「詐欺だ」「ポンジスキームだ」といわれることがあります。
ここでは、ポンジスキームの説明からポンジスキームとPlay to Earnの違い、Play to Earnの本当の懸念点までまとめていきます。
Play to Earnは、ポンジスキームなのでしょうか?
結論から述べますと、Play to Earnはポンジスキームではありません。
そもそもポンジスキームとは何なのでしょうか。
ポンジスキームとは投資詐欺の一種です。
ポンジスキームの手順はいくつかパターンがわけられますが、代表的なものを簡単に説明すると、
- 高利回りの配当金を提示して資金を集める
- 実際には資金を運用せずに、集めた資金から配当金を支払う
- ある程度資金が集まったらそのまま持ち逃げする
という手順でお金を騙し取ります。
Play to Earnは高額な利回りを期待して資金を投資させ、実際にはゲームが頓挫して赤字になってしまうという事例があるため、「ポンジスキームなのではないか?」「詐欺だ」といわれることが多々あります。
前述したように、Play to Earnはポンジスキームではありません。
Play to Earnは前述したように、「遊んで稼ぐ」という概念です。その概念を取り入れたゲームとして、さまざまなNFTゲームが存在しています。
そんな現在のNFTゲームや仮想通貨界隈では、詐欺が横行しています。そのため、「Play to Earnは詐欺だ」「ポンジスキームだ」と思われてしまうことも少なくありませんが、Play to Earn自体は詐欺ではありません。しかし、Play to Earnを謳った詐欺は存在するというのが正確な見解です。
ポンジスキームとPlay to Earnの大きな違いとして、Play to Earnは実際にプレイヤーにゲームを楽しんでもらうという「サービスの提供」が存在しているという点があげられます。
実際、Play to Earnは「仮想通貨を稼げる」「儲かる」というふれこみでプレイする人が多く存在しますが、そこには「遊ぶ」というサービスの提供が行われているために、ポンジスキームとは概念が異なります。
もちろん詐欺には注意して行かなければなりませんが、Play to EarnはそのNFTゲーム一つ一つを「このまま本当に続いていくのか」事業としてみることが、赤字にならないためには大事な注目ポイントになっていきます。
Play to Earnの注意点7選
Play to Earnを行ううえで主につきまとうリスクは、「所有している仮想通貨の価値が下落すること」と「詐欺」です。
仮想通貨価値の下落は、主にゲーム自体の離脱者の増加によって引き起こされます。
Play to Earnはもちろん、仮想通貨やNFT関係はまだ法整備が整っていないこともあり、詐欺も横行しています。
ここでは、Play to EarnのNFTゲームを選ぶ上での注意点として
- キャッシュポイントが初期費用だけになっていないか
- ゲーム内容が面白いかどうか
- 有名な仮想通貨取引所を使っているかどうか
- マッチングアプリ詐欺で騙されていないかどうか
- 教えてもらっているつもりで詐欺にあっていないかどうか
の5つと、Play to Earnを行う上での注意点である
- クラッキングによる資金の流出リスク
- 税金の支払いが必要
を解説していきます。
一つずつ見ていきましょう。
キャッシュポイントが初期費用だけになっていないか
Play to Earnは事業として見ることが重要だと前述しました。
事業としてみるということは、もちろんキャッシュポイントがどこにあるのかという点を意識しなければなりません。
結論から伝えますと、初期費用のみで運営されているPlay to Earnは危険度がかなり高まります。
なぜなら、常に初期費用のみがキャッシュポイントだとすると、
- ゲームの事業規模が常に拡大し続ける
か
- 仮想通貨のプールがほとんど引き出されない状況
にならなければ、仮想通貨の運営が成り立たないからです。
初期費用のみから資金を集めている場合、自分が稼ぐ仮想通貨は、これから新しく参入するプレイヤーから支払われるため、プレイヤーが増え続けたり、プレイヤーが支払う資金の量が増え続けなければ成り立たないことになります。
地球上にいる人間の数は限られているため、拡大を続けるとどこかで限界がきます。
また、仮想通貨のプールがほとんど引き出されない状況とは、仮想通貨を使って実際にモノやサービスと交換できる土壌が現実世界で作られた時に起こり得ます。
例えばドイツでは、ビットコインを使ってテスラ車を購入したり、lieferando.deというサイトを経由して食べ物を購入することができたりすることも可能です。
自分の持っている仮想通貨をリアルマネーに換金せずに使えるのならば、仮想通貨取引所内にあるリアルマネーの量は変動せず、リスクは減少します。
またこの条件が十二分に成立した場合でも、リスクは完全には無くなりません。一部の仮想通貨を多く取得しているプレイヤーが、複数人で仮想通貨をリアルマネーと換金した場合、仮想通貨自体の価値が暴落するといわれています。これは過去の歴史に存在した金本位制時代の「銀行の取付騒ぎ」と同じ仕組みです。
仮想通貨の価値は常に上がり続けるため、仮想通貨を所持しているプレイヤーが、取引所にあるリアルマネーより多くの仮想通貨を換金しようとした場合、リアルマネーが足りなくなり、破産するということです。
そのため、Play to Earnは初期費用以外のキャッシュポイントがどこにあるのか、正しく理解することが重要となります。
これは他の〜 to Earnと呼ばれるものでもいえることです。
たとえば「Drive to Earn」の「Hivemapper」の場合、指定の高額なカメラを購入した後に、カメラを車に取り付けてドライブをすることで、仮想通貨を取得できます。
ここで撮影された映像は、より最新の周辺地図をいちはやく詳しく知ることに役立ちます。
Googleマップならマップの更新頻度が2年のところが、Hivemapperは、80%以上が90日以内の映像で、APIをより安く提供できると主張しています。
つまり、カメラ代金という初期費用以外に、マップ利用という付加価値を生み出すことで、新たなキャッシュポイントを作り出しているわけです。
Hivemapperについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
その他にも、ゲームを行った上で取得したデータを使い、何か別のキャッシュポイントを作れていれば、ぐんと持続可能性があがります。
Play to Earnのゲームを見極める際は、「キャッシュポイントがどこに設定されているのか」という点を将来にわたって把握しておくことが重要です。
ゲーム内容が面白いかどうか
Play to Earnの場合、初期費用以外の資金源としてゲーム内課金があげられます。
そのためゲーム自体が面白く、マイナスになってもお金を払ってプレイをしたいというプレイヤーを獲得できれば、長期的にゲームが続いていく可能性があります。
Play to Earnは稼げるという特徴から、ゲームの内容がそこまで面白くなくても、一度市場で注目されると人が指数関数的に集まってくるという特性があります。
そういったプレイヤーは投機目的のプレイヤーが多いため、実際にゲームの内容が面白くなくなったり、仮想通貨の価値が減り始めると、普通のゲームよりも途中でゲーム自体が頓挫してしまう可能性が高くなります。
そもそも投機とは何なのでしょうか。
投資行動には投資と投機の2種類があるといわれています。
株式でいう投資とは、企業が発行する株式を購入し、企業が成長した時に、その恩恵を配当や株価の値上がり益として享受するという方法です。この投資行動の特徴は、参加者全員の期待収益がプラスになる点です。
引用:FinTech journal
投機とは、企業の短期的な株価の値上がり(値下がり)を見て、タイミングよく売買することによって儲けようとする投資行動を指します。この投資行動の特徴は、参会者の得点(利益)と失点(損失)の総和がゼロになる「ゼロサムゲーム」のような状況を前提としている点です。つまり、市場の中で、利益を得る人と損失をこうむる人が、互いの利益を奪いあうような関係があります。
引用:FinTech journal
投機目的のプレイヤーがPlay to Earnに多数参入した場合、初期に大きな資金を集めて事業の拡大を決定したのちに、資金量が目減りして赤字、倒産になる可能性があります。この資金不足による赤字は、関わった他企業にも大きなダメージを与えるため、連鎖倒産が起きる可能性もあります。
ゲーム自体が面白ければ、投機目的のプレイヤーによる資金的打撃があっても、持ち堪える可能性が高まるため、事業の持続可能性が高まります。
有名な仮想通貨取引所を使っているかどうか
気になっているNFTゲームの仮想通貨取引所が無名の取引所の場合、詐欺の可能性が高いです。
大手の仮想通貨取引所の場合、ある程度の審査を通して市場に流通しているため、「Binance」や「Bybit」などある程度知名度の高い仮想通貨取引所を使用しているかどうか、必ず調べてからNFTゲームをプレイしましょう。
当ブログでは「Bybit」について詳しく解説しているので、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
マッチングアプリ詐欺で騙されていないかどうか
マッチングアプリやSNSで出会った外国人などから、Play to Earnのゲームを勧められて入金を誘われた場合、詐欺の可能性がかなり高いです。
実際にPlay to Earnを誘われても、必ず自分で独自に調べてから判断しましょう。
教えてもらっているつもりで詐欺にあっていないかどうか
主にSNSなどで不特定多数の人々に対して仮想通貨やNFT関係の質問を投稿した際に、親切に教えてくれるような形で資金を騙し取られる詐欺です。
まったく存在しないNFTゲームが紹介され、入金後資金を盗まれてしまうパターンや、ゲーム自体は信用できるものでも、URLの違った本物そっくりなサイトであるパターンなどがあります。
NFTゲームを始める場合も、それぞれ仮想通貨取引所が違い始め方が異なったり、まったくそっくりの偽サイトに誘導される詐欺も存在します。そのため、下調べをしたのちに公式サイトから手順に従って始めることをおすすめします。
クラッキングによる資金の流出リスク
クラッキングとは、コンピュータネットワークシステムに対して不正に侵入したりデータを改ざんしたりすることを指して使われます。
2022年3月には、Axie Infinityがクラッキング被害にあい、約765億円相当のイーサとUSCコインが流出したと話題になりました。
ブロックチェーン技術はデータの改ざんが出来ないだけで、クラッキングの可能性は存在しています。NFTゲームを行う上では、こういった危険性があることも理解しておく必要があります。
また個人のウォレットがクラッキングされてNFTが盗まれてしまう危険性もあるので、出来るだけ安全性が高いと考えられているウォレットに資産を置いておくのが良いでしょう。
税金の支払いが必要
Play to Earnで得た仮想通貨は、雑所得として課税対象となるため、税金の不払いにならないために注意が必要です。
年間の収益が20万円を超えると確定申告が必要になりますが、仮想通貨は価格が常に変動していて計算が複雑なため、報酬が20万円を超える見込みの場合は速めに調べておくと良いでしょう。
まとめ
今回はPlay to Earnの基本的な情報から、「特徴」や「仕組み」「注意点」などを詳しく解説しました。
Play to Earnはゲーム業界に降りた新しい概念として、これから発展していってほしいですね。
当サイトでは他にも「NFT」や「メタバース」関係の記事を多数アップしているので、ぜひご覧ください。
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