最近、テレビやSNS 上で「NFT」ってよく聞きませんか?NFTアートで稼いでいる小学生のニュースなども話題になりました。
この記事ではNFTの解説やNFTアートの販売事例、成長性や注意点などについてご紹介します。
NFTとは?
NFT はNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、ブロックチェーン上で発行された”1 点モノ を意味します。”
非代替性とは、”代えがきかない”という意味ですが、これだけだと、ちょっとわかりにくいですよね。
NFT をわかりやすく言うと、シリアル番号が振ってある、デジタルデータです。
現在インターネット上にあるデジタルデータ、例えば写真・動画等を、私たちは簡単にコピーできます。
そのため、もとのデジタルデータは、誰が作成し、保有しているデータなのか、わかりません。
しかし、デジタルデータにシリアル番号が振ってあると、誰がデジタルデータを制作して、現在保有しているのか、わかるわけです。
例として上げたシリアル番号の役割を果たしているのが、ブロックチェーンです。
ブロックチェーン上のデジタルデータは、コピーや改ざんが極めて困難となります。
誰が作成したのかわかり、かつ改ざんできないデジタルデータは唯一無二の存在となります。つまり資産性がでるわけです。
NFTの成長性

NFT は資産性があり、世界中で売買されています。
NFT はもともとゲームやスポーツ選手のカードゲームとして使用されていました。
アメリカを中心に、NFT が発行できるマーケットプレイスが整備され、イラストや絵画を気軽にNFT 化し、販売することが可能となりました。
日本でNFT が広く知られるきっかけになったのが、「Zombie Zoo」です。小学生の自由研究で作成したNFT が、1.2 イーサリアム(当時52 万円相当)で取引されたという話は大きなNews となりました。
現在では、日本でも多くのイラストレーターの方が、個人の作品をNFT 化し、販売しています。
そんなNFT 市場、2021 年から急拡大しています。
2021 年のNFT 取引高は、176 億ドル(約2 兆円)を超えました。なお、2020 年の取引高は年間でも8,200 万ドル(約97 億円)です。
そのため、2021 年のNFT 取引高は、2020年と比べて200 倍もの大幅な増加になっていることがわかります。
2022 年以降もNFT は注目される市場となります。
NFT が売買できるマーケットプレイスの紹介
NFT が売買できるマーケットプレイスは、世界中に多々あります。
今回その中でも特におすすめな、海外取引所・国内取引所を2 つを紹介します。
OpenSea( オープンシー )
OpenSeaは、世界最大のNFT マーケットプレイスです。
アメリカに本社を構え、2017 年12 月に設立された「OpenSea 社」により運営されています。
OpenSea では有名人の作品を購入できます。
2021 年、日本人アーティストのせきぐちあいみさんの VR アートが、1,300 万円で落札されたという事例が日本でも注目されました。
また、OpenSea の特徴の一つに、プロの方はもちろん、アマチュアでも NFT を無料で簡単に生成できる点があります。自分が販売したい画像やデータを OpenSea 上にアップロードするだけで、NFT を気軽に生成できます。
HEXA( ヘキサ )

国内で最も注目されているマーケットプレイスは「HEXA」です。
「HEXA」の特徴として、クレジットカードによる円の決済機能があります。
クレジットカード決済のため、PC やスマホから簡単にNFT の購入が可能です。
海外のマーケットプレイスであるOpenSea を含めて、NFT を購入する際は、暗号資産(仮想通貨)が必要です。
しかし、HEXA を通して、NFT を売買する場合、暗号資産は不要です。
NFT をこれから始めようと考えている方にはとても使いやすい設計になっています。
おすすめ NFT オススメコレクション
次に日本でおすすめのNFT コレクションを紹介させて頂きます。
CryptoNinja

「CryptoNinja」はインフルエンサーの”イケハヤ氏”とクリエーターの”リツ氏”がプロデュースしているNFT コレクションです。
OpenSea で購入できます。
2022 年4 月時点で、31 体のCryptoNinja が販売されています。
CreptoNinja は二次創作が盛んで、CryptoNinja を題材にしたイラスト、小説、3D キャラクター、漫画など、多くのクリエーターにより創られています。
二次創作がここまで盛り上がるコレクションは世界でも稀です。
cute girl

「cute girl」は、取引総額が 269 イーサリアム(2022 年3 月31 日時点で、約 1 億1,000 万円)を超える、人気NFT コレクションです。イラストレーターである”おにぎりまんさん”により、運営されています。
2022 年3 月末時点では、250 の可愛い女性を描いたNFT が販売され、日本はもちろん世界中から愛されるNFT コレクションとなっています。
NFT を取り扱う際の注意点
最後にNFT を取り扱う際の注意を紹介させて頂きます。
上記で紹介したOpenSea でNFT を売買する際は、暗号資産を使用します。
暗号資産は第三者へ送金しやすいなど、メリットもあります。
しかし、ハッキングにより暗号資産が盗まれるなど、詐欺被害も数多く報告されています。
そのため、暗号資産を用いて、NFT を売買する際は、細心の注意を払うことが大切です。
NFT を取り扱う前に知っておきべき主な注意点は下の3 つです。
- 知らない人からのDM やリンクを開かない、さわらない
- Web サイトが公式サイトなのか、きちんと確認してから開く
- 他人にウォレットのパスワードを絶対に教えない
知らない人からの DM やリンクを開かない、さわらない
NFT を取り扱う際に、よく使用されるSNS がTwitter です。Twitter 上で、NFT に関する内容をツイートすると、知らない人や外国人からDM を受け取ることがあります。
このDM は決して開かないようにしましょう。
メールの中に、ハッキング用のURL が記載されている場合があります。
URL をクリックし、ハッキングされると、あなたが保有している NFT や暗号資産が盗まれる可能性があります。
Web サイトが公式サイトなのか、きちんと確認して開く
チェックしたいWeb サイトが公式サイトなのか、きちんと確認することも大切です。
OpenSea の偽HP やHEXA の偽ツイッターアカウントが存在していることが報告されています。
もし偽サイトで個人情報を入力した場合、あなたの個人情報が全て盗みとられる可能性があります。
他人にウォレットのパスワードを絶対に教えない
OpenSea でNFT を売買する際に必要なのが、MetaMask(メタマスク)です。
MetaMask はウォレットの役割を果たします。
ウォレットとは暗号資産を保管するいわば”お財布”です。
MetaMask のパスワードである、「シークレット リカバリー フレーズ」はとても大切です。
他人からシークレット リカバリー フレーズを聞かれた場合、それは詐欺と疑いましょう。
シークレット リカバリー フレーズは誰にも教えず、ノートなどにメモして大切に保管することが大切です。
NFT 徹底解説まとめ
以上がNFT に関する解説でした。
NFT の市場は今後急拡大することが予想されます。
しかし、その分NFT の危険性もあります。
しっかり注意点を事前に理解したうえで、NFT を楽しむことをおすすめします。
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