Metawear(メタウェア)はファッション業界の救世主になり得るか?

Metawear(メタウェア)はファッション業界の救世主になり得るか?

メタバースの登場によって、ファッション業界は、大きな転換期にあるのではないでしょうか?

衣料品の売上は現在、百貨店や量販店などでは低迷していますが、AmazonやZOZOTOWNなどのECサイトでは伸びています。

そんな中、最近なにかと話題のメタバースにおいて注目されている「MetaWear(メタウェア)」をご存じですか?

今回は、現実世界とメタバースでファッション業界を融合させるメタウェアについてご紹介します。

この記事では、ファッション業界の現状の問題点を確認しながら、メタウェアの特徴や今後の課題についてわかりやすく解説していきます。

目次

Metawear(メタウェア)とは?

トルコのA. Bahadir Yener(バハド・イェネル)博士が創設したMetawear(メタウェア)は、現実世界とメタバースでファッション業界を融合させるプロジェクトです。

「既存の繊維産業とそのすべての要素を、最新技術によって、より効率的に、より環境に優しく、より速く、より身近に、より大きく、地球規模にすること」をコンセプトにしています。

以下の公式サイトの動画をご覧ください。
その超リアルなクオリティにびっくりすることでしょう。

メタウェアとは? 動画

公式サイト:MetaWaear

98.5%のリアリズムを実現させた技術や、モデルの洋服の滑らかな動きなど、本物そっくりのクオリティに驚かされます。

メタウェアでは、既存のブランド価値を損なうことなく、メタバース上で、より効率的にビジネスを広げるためのプラットフォームを展開しています。

また、メタウェアの仮想通貨「WEAR」は、トークの2.5%が繊維産業に問題点解決のため寄付されています。

ファッション業界の問題点

3兆ドル規模のファッション業界やアパレル業界は、いろいろなショップやトレンドが乱立し、多様化しています。

ショップでは、実店舗とネットショップがありますが、既存の百貨店やアパレルショップは業界規模が縮小し、ECサイトが台頭してきています。

トレンドでは、高級品やオーダーメイドを扱う本格志向か、ユニクロやZARAなどのファストファッション、またはヤフオクやメルカリなどのフリマアプリの低価格志向に二極化しています。

ところで、ファッション業界では、以前から環境破壊など、大まかに3つの問題があることをご存じでしょうか?

ファッション業界の余剰在庫の問題

それではまず、服などを販売する場合の流れを見てみましょう。

デザインを考え、そのサンプルを作成し、販売数を予想した上で、大量に製造します。

そして、店頭などに陳列し、広告を打ったり、セールを行ったりして売り切ります。

しかし実際は、夏服や冬服など、季節ごとに販売時期があるので、大量に売れ残り処分されます。

このように、デザインから販売まで予想を元に行っているので、多くの在庫が残るのです。

また、店舗の場合は、陳列棚をスカスカにして営業するわけにはいかないため、ある程度の在庫を確保する必要があります。

このような余剰在庫から発生するゴミの量は、年間約9200万トンにものぼると言われています。

ファッション業界の環境破壊の問題

空気汚染については、アパレル業界だけで廃棄によるCO2排出量が年間約2700万トンもあります。

また、年間で推計930億立方メートルもの水が使用されていることから、水質汚染の面でも問題があります。

例えば、Tシャツ1枚を作るのに約2720リットルの水が必要です。

これは、成人男性1人が飲む飲料水の3年分の量に匹敵します。

それだけでなく、使用される化学繊維のために、石油にして約300万バレルに相当するプラスチック素材を海洋に投棄されているとみられています。

このような点が問題視され、最近では、化学繊維の製品から天然素材や再生素材を使用した製品への移行など、環境にやさしい素材が検討されています。

ファッション業界のリサイクルの問題

繊維産業では、もともと紙やプラスチック製品などのようにリサイクルに向いていない材料を扱っています。

日本での再利用率は約26%で、残りの7割以上は埋め立てられているというのが現状です。

しかし、最近では「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉がよく聞かれるようになりました。

再生利用した商品を扱うショップも増えてきていて、意識改革が広がっています。

Metawear(メタウェア)の可能性

引用;https://www.metaversewear.io/Tokenomics.pdf

メタウェアのファッションモールでは、98.5%の超リアルなデザインのNFTアイテムを展示し販売することができます。

今までのファッション業界における、デザインから実物サンプルまでの工程を、メタバース上で行うことができるのです。

また、メタウェアでは実物サンプルがいらないため、輸送コストを節約できたり、廃棄物の削減ができたりするため、約20%のコスト削減が可能です。

サンプルは仮想空間上で無限に展開でき、世界中で販売することができます。

ファッションモール 動画

Metawear(メタウェア)の今後の課題

引用;https://www.metaversewear.io/Tokenomics.pdf

メタウェアの登場によって、今後は、実店舗と仮想空間のメタバースでの棲み分けが進むのではないかと予想されています。

メタバースでは、コストを削減するためにも予約注文が主流となり、注文から納品までの納期がかかってもよい高級品などが売りやすいと考えられます。

例えば、プラダやグッチ、バレンチノなど有名ブランドがメタウェアのファッションモールに向いているでしょう。

反対に、実店舗では、日用品など低価格で即日購入できる商品の販売が向いています。

ただし、受注生産は、いかに納期を短縮するか、材料の在庫を減らすかが重要となるため、その点が今後の課題と言えるでしょう。

また、メタバース上で衣料品を購入する場合の最大のネックは「サイズ合わせ(採寸)」でしょう。

みなさんも、店頭ではなく、ECサイトなどで衣料品を購入した際に、届いた商品のサイズが自分の体型に合わなかったという経験が一度はあるのではないでしょうか?

体型は年齢によって変わりますし、ある程度の年齢になっても、痩せたり、太ったりしたらまた体型は変わってしまいます。

そのため、いかに簡単、手軽、かつ時間を問わずに寸法を測ることができる仕組みを作るかが今後の課題となるでしょう。

まとめ

今回はメタウェアについて解説してきました。

メタウェアは、一部に過ぎませんが、ファッション業界が抱えていた問題を解消することができ、実店舗やECサイトと比べて、より効率的で、環境にやさしいプロジェクトです。

しかし、まだまだ課題も多く、さらなる技術の進歩や斬新なアイデアが必要です。
今後のメタバースの普及に伴い、多くの企業がメタウェアに参入することが期待されるでしょう。

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