仮想通貨やトークンが無料でもらえるということで話題のエアドロップ(AirDrop)。
本当に仮想通貨やトークンを無償で配布してくれるのか気になりますよね。
今回の記事では次のことをまとめています。
- 仮想通貨(暗号資産)のエアドロップ(AirDrop)とは?
- エアドロップの有名な3つの過去の事例
- エアドロップの5つの注意点|仮想通貨(暗号資産)
- エアドロップで仮想通貨をもらうための方法
ぜひ最後までご確認ください。
仮想通貨(暗号資産)のエアドロップ(AirDrop)とは?
エアドロップとは、無料で仮想通貨やトークンがもらえるイベントのことをいいます。
現在1000種類以上もある仮想通貨の中で、知名度が低く、保有者も少ない仮想通貨の開発元が行うことで、知名度をあげたり、保有者を増やしたりして、よりたくさん流通させるために、主に仮想通貨の取引所でイベントが催されています。
エアドロップでもらえる仮想通貨はわずかですが、無料でもらうことできるので、イベントを行った仮想通貨には注目が集まり、その結果として通貨の価格が上昇し、仮想通貨を売却することによって利益を得ることができます。
過去には、価格が100倍以上になった仮想通貨もあり、非常にお得なイベントであると言えます。
エアドロップの有名な3つの過去の事例|仮想通貨(暗号資産)
Bitcoin(ビットコイン)
仮想通貨で有名なビットコインで行われたフォークド型のエアドロップです。
2017年8月1日にBTCにてビットコインのハードフォークによって、新しくBitcoin Cash(BCH、ビットコインキャッシュ)が誕生しました。
当時、ビットコインを所有していた人には、所有量と同量のBCHがエアドロップされました。
BCHの価値は、一時期に4,000ドルを越えたため、BTC所有者にとっては非常にお得なイベントとなりました。
ByteBall(GBYTE・バイトボール)
2016年12月から満月の日に定期的に行われていたホルダー型のエアドロップです。
所有するビットコイン、もしくはByteball(バイトボール)の数に応じて、最大月20%の金利が配布されました。
2017年5月にはアルトコインバブルに乗じて1バイトボールが1,000ドルを超え、非常にお得なイベントとなりました。
Ontology(ONT・オントロジー)
2018年3月に行われたNEOのプラットフォームを利用したバウンディ型のエアドロップです。
エアドロップ前にメーリングリストに登録していた人には1,000ONTが配布されました。
2018年4月には、様々な要因から1ONTが10ドルを越えたため、エアドロップを受けた人は10,000ドル(約100万円)を無料で手に入れたことになり、非常にお得なイベントとなりました。
エアドロップとICOの違い
ICOとは、「Initial Coin Offering」の略で、新規仮想通貨公開という意味です。
ICOは、上場前に安値でコインを販売することで、資金調達をする仕組みです。
値上がりしたタイミングでコインを売ることで投資家は売買益を狙えるため、新規公開株(IPO)に近いものです。
エアドロップとICOの最大の違いは、エアドロップは宣伝を目的としたトークンの無料の配布であるのに対し、ICOは事業のための資金調達を目的にしたトークンの有料での販売であると言う点です。
ICOで投資したコインが実は詐欺コインであり資金を失ってしまうことはよくある話ですが、エアドロップは無料でトークンが手に入るのでそのリスクはありません。
また、詐欺ではなくても、上場時に一気に売られて低迷してしまうことが多く、仮想通貨が流通するところまでたどり着くには、高いハードルがあります。
エアドロップの5つの注意点|仮想通貨(暗号資産)
- 偽サイトへの誘導
- アプリケーションのインストール
- 秘密鍵の入力
- APIの連携
- ウイルスの感染
偽サイトへの誘導
エアドロップの際に、偽サイトへ誘導されて、そこでパスワードなどを入力させるフィッシングサイトがあるので注意が必要です。
運転免許証や銀行口座、クレジットカードの番号などの個人情報の入力は詐欺の可能性が高いので決してしてはいけません。
アプリケーションのインストール
仮想通貨をもらうために専用のアプリケーションのインストールを強要される場合も注意が必要です。
もともとエアドロップを行うのは、知名度が低く、流通量の少ない仮想通貨が多いので、専用のウォレットでないと受け取れないのは使い勝手も悪く、利用者が増えにくいことが推測されます。
詐欺ではなくても、価格の上昇は難しいのでしょう。
秘密鍵の入力
もし秘密鍵を他人に知られてしまうと、ウォレットの資産を盗まれてしまいます。
特にエアドロップをしている投資家は多いと思うので、秘密鍵を要求するような場合は詐欺の可能性が高いので注意が必要です。
API連携
TwitterなどのSNSを使う場合に、APIの連携を求められる場合がありますが、これはアカウントを乗っ取られる場合があるので注意が必要です。
ウイルス
ウォレットのアプリなどをダウンロードする場合は、ウイルスやマルウェアなどの注意が必要です。
過去には、取引所でハッキングにあいウイルスが仕込まれたケースがありました。
基本的には、アプリはダウンロードしないようにするなど、怪しいと思ったら参加しないようにしましょう。
エアドロップで仮想通貨をもらうための3つの方法
仮想通貨をもらうための方法は以下の3つです。
- 仮想通貨を保有する
- コミュニティに参加する
- フォーク時に配布される
仮想通貨を保有する(ホルダー エアドロップ)
仮想通貨をもらうために、その仮想通貨を特定の期間だけ保有するという方法です。
仮想通貨の保有量に応じて配布されます。
保有する期間などはそのイベントによってまちまちなので、その都度確認しておく必要があります。
コミュニティに参加する(バウンティ エアドロップ)
エアドロップで一般的によくあるのは、TwitterやFicebookを使って、プロジェクトのアカウントをフォローしたり、Telegramなどのコミュニティに参加したり、メールアドレスを登録する方法です。
フォーク時に配布される(フォークド エアドロップ)
仮想通貨のブロックチェーンがフォークする時に配布される方法です。
すでに仮想通貨の取引を行っている人ができる方法で、ハードフォークする仮想通貨を持っていることで、ハードフォークで分裂したコインをもらうことができます。
エアドロップに参加するために必要なもの
エアドロップに参加するにはいろいろな方法がありますが、参加するために事前に準備しておくものを紹介します。
- SNSアカウント
- メールアドレス
- ウォレット
SNSアカウント
エアドロップは、TwitterやFacebookでのフォローしたり、LineやTelegramなどのコミュニティ参加したりすることが条件であることが多いので、以下の4つをあらかじめ持っていることをおすすめします。
ちなみに、個人情報漏洩の観点から、専用のものを別途用意した方がよいでしょう。
- LINE
- Telegram
メールアドレス
メールアドレスは、コミュニティに参加する時の登録や、仮想通貨の販売元から報告などで利用されます。
Gmailなどのフリーメールアドレスでも構いませんので、個人情報を心配するなら、別途専用のアドレスを用意する方がよいと思います。
ウォレット
仮想通貨をもらうためには、エアドロップを行う仮想通貨に対応したウォレットが必要です。
リスクをさけるためにも、取引所のではなく、MyEtherWalletなどで専用のものを作成するなど、秘密鍵を管理できるウォレットを用意する方がよいと思います。
まとめ|仮想通貨(暗号資産)のエアドロップ(AirDrop)とは? 始め方や注意点などを解説
エアドロップは、無料で仮想通貨やトークンがもらえるイベントです。
ただし、詐欺などで個人情報などを盗まれる危険性がありますので、十分に注意する必要があります。
- エアドロップは、条件を満たすことで無料で仮想通貨がもらえる
- エアドロップは、持っているだけで価値が上がることはほとんどないが、価値が上がれば売却することで利益を出すことができる
- エアドロップにも詐欺的なものがある
- エアドロップに必要なものは、SNSアカウント、メールアドレス、ウォレットなど
詐欺を疑われるようなものを避け、もらった仮想通貨を積極的に流通させて応援していきましょう。
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